自由飲水について

運動中の水分補給の仕方について、時間を設けて強制的に飲ませる方法(強制飲水)、個人の好きなときに飲むことができるようにする方法(自由飲水)という2通りが考えられると思います。

 自由飲水について、一般的には、この方法をとるところが多いように思われますが、この方法には注意が必要と考えられます。
自由飲水を実施する前提条件として、

.水分補給の具体的で自分にあった飲み方、知識、重要性を個人個人が会得しているということ。
.環境として、いつでも飲めるような雰囲気と時間的な余裕が存在すること。

の2点です。
もしも、これらのことができていない状況での場合には、自由飲水とは名ばかりで、実態は旧態の「運動中、水は飲むな」とあまりかわりのない状況といえ、事故(熱中症)がいつ発生してもおかしくはないものと思います。

 考えてみて下さい。性格的に、我慢強い、引っ込み思案、まじめな者などの場合、十分な知識と環境がなかったら、飲まなく大丈夫と思っていたり、雰囲気に圧倒されて飲めない、水を飲まないほうが強くなるとか、などということが考えられませんか。
 自由飲水は、指導、管理者が十分な知識を持ち、且つ選手など運動する者も知識を持っていて始めて行える方法といえます。
 強制飲水について、この方法についても個人に水分補給についての知識が必要です。ただし、個人に必ず飲水を義務付ける為、自由飲水に比べ熱中症の発生低くなるものと考えられます。誰もが水分補給をすることになるので、気にすることなく飲めますし、ブレイク(休憩)をこまめに取らざるを得ないため、暑いときの運動方法としては最適なものになります。
方法として、始めから時間を設定する為、指導、管理者が練習のコントロールをしやすいものと思えます。また、好きなときには水分をとることよりも、定期的にとることのほうが、体温上昇の抑制効果があったという研究報告があります。

 
最も効果的なことは、自由飲水、強制飲水の両方を行なうことです。しかし、どちらかしか採用できないのであるならば、強制飲水を行なうべきと考えます。

 熱中症は「無知と無理から生まれる」いわれます。十分な体制があって始めて危険から防ぐことができるものです。


飲水方法は「強制飲水」の方が安全